製品に合わせて加工方法の変更が可能
超精密 ステンレス加工
ステンレスを高精度に加工するには?
ステンレスは防錆力が高い材質として、食品業界や医療業界のお客様から選ばれています。しかし、加工においては難削材に分類されますので、高精度に加工出来る企業は多くはありません。加工難易度が高い点として、大きく2点あげられます。
①バリが出やすい
理由:ステンレスは粘りが強いので、千切れにくい性質があるから。
対策:基本はバリ取りや面取りで対応します。しかし、バリ取り・面取り不可の場合もありますので、その場合には放電加工で対応します。また、面精度が要求される製品にはワイヤーカット加工で加工しています。
②研削時に目が詰まって熱を持ちやすい
理由:代表的なSUS304やSUS303が非磁性であり、厚さが薄い製品では反りが発生してしまう。
対策:磁性のあるSUS440Cに材質変更するまたは焼き・熱処理で対応します。
このようなステンレスで起こる難点をクリアしているからこそ、当社はお客様に高精度のステンレス加工品を提供することが出来ています。
装置部品 精密加工.COMの超精密 ステンレス加工が選ばれる理由
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01
当社では穴加工に対して、マシニング加工と細穴放電加工とワイヤーカット放電加工を使い分けています。例えば、真円度を求められる製品にはマシニング加工及びワイヤーカット放電加工を、形状安定性を求められる製品にはマシニング加工を、バリレス加工を求められる製品には細穴放電加工及びワイヤーカット放電加工で対応しています。
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02
ミクロンレベルの高精度加工が可能
マシニング加工では穴径精度±1.5μm、ピッチ精度±2μmが可能。細穴放電加工では穴径精度±5μm、ピッチ精度±3μmが可能。ワイヤー放電加工では穴径精度・ピッチ精度ともに±1μmが可能。
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03
あらゆるSUSの加工に対応
当社はマルテンサイト系、フェライト系、オーステナイト系いずれのSUS材への加工に対応しています。中には、熱処理を施したSUSの加工も可能です。
超精密 ステンレス加工の製品事例
装置部品 精密加工.COMを運営する㈱キンコーが手掛ける、
超高精度な精密加工品をどうぞご覧ください。
写真をクリックして頂くと、その精密加工事例の詳細を紹介したページにリンク致します。
超精密 ステンレス加工 の技術コラム
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2022年09月29日
超精密加工を実現するために知っておくべき加工技術
超精密加工と精密加工の違いとは? 半導体業界や光学機器業界は製品の小型化・高性能化に伴い、構成される部品や金型にも高精度化や微細化が求められています。特にその加工…
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2022年08月02日
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2021年10月26日
ワイヤーカット放電加工における加工可能材質とは?
ワイヤーカット放電加工機は、黄銅やタングステンを材質としたワイヤー線に微小な電流を流して、放電を行うことで加工物を溶融させながら少しずつ切断する加工方法です。放電の…
続きはこちら
超精密 ステンレス加工を実現するために押さえておきたいポイント
装置部品 精密加工.COMでは、研削・切削における加工技術・ノウハウと最新設備により
お客様のご要求スペックを実現致しますが、
コストダウンとともに超精密ステンレス加工を実現したい場合に、
ぜひ押さえておいて頂きたい設計的・技術的なポイントをご紹介いたします。
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01 切削加工で対応出来ない時は研削加工で対応する
面粗さの問題で切削加工のみ社内で対応し、研削加工を外注先に依頼されるケースがあります。当然、外注を活用することはコストアップの原因となります。しかしながら、装置部品 精密加工.COMを運営する(株)キンコーはマシニングセンタと研削盤を保有しており、高精度に加工する技術・ノウハウも保有しています。旋盤と組み合わせた複合加工も可能です。
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02 加工品質を考慮した材質検討が必要
例えば、SUS304での加工を指定される場合がありますが、形状によってはSUS303に置き換えることでコストダウン出来る場合があります。また、SUS303をSUS440Cに変更することで、薄板品も高精度に加工することが可能です。このように仕様に合わせた材質を提案することで、QCD向上を実現することが出来ます。