金型製造で培ってきた技術・ノウハウ
超精密 タングステン加工
タングステンを高精度に加工するには?
タングステンは熱膨張率が低く、超高温での形状安定性が極めて高いという特徴から超高温下で使用される材料として広く活用されています。しかし、硬度の面と融点の面から、加工においては難削材に分類されます。当社におきましては、研削加工または放電加工にて加工をしています。
①研削加工
問題:タングステンは高硬度かつ粘り気が強いので、マシニングセンタで加工すると、刃物が欠けたり、精度が出ません。
提案:当社は平面研削盤、成形研削盤、プロファイル研削盤、円筒研削盤などの研削加工に関わる工作機械を多数保有しておりますので、お客様のご要望の形状・精度でタングステンを加工することが可能です。ただ、加工精度を優先すると、純タングステンから超硬に変更することを推奨しています。
精度:±2μm
②放電加工
問題:タングステンは高硬度であるので、ドリルによる穴加工では折損してしまいます。
提案:当社は細穴加工機、型彫放電加工機、ワイヤーカット放電加工機を保有しておりますので、お客様のご要望に合わせて加工機を選定することが可能です。例えば、精度を優先する場合はワイヤーカット放電加工機を、ザグリ加工をする場合は型彫放電加工機を活用しております。
精度:±2μm
装置部品 精密加工.COMの超精密 タングステン加工が選ばれる理由
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01
当社は創業より精密プレス金型や粉末成形金型、押出金型、その他金型パーツの設計製作を行ってきました。そこで培った超硬に関する材質及び加工ノウハウをタングステンに活かすことが可能です。
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02
±2μmの高精度加工が可能
タングステンの種類や形状にもよりますが、当社では±0.002mm(2μm)の超高精度加工にも対応しております。
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03
研削加工と放電加工による高精度加工
難削材に該当するタングステンですが、当社は多数の研削盤と放電加工機を保有しておりますので、お客様の要求する形状、加工精度に合わせて最適な加工方法を選定することが可能です。
超精密 タングステン加工の製品事例
装置部品 精密加工.COMを運営する㈱キンコーが手掛ける、
超高精度な精密加工品をどうぞご覧ください。
写真をクリックして頂くと、その精密加工事例の詳細を紹介したページにリンク致します。
超精密 タングステン加工を実現するために押さえておきたいポイント
装置部品 精密加工.COMでは、研削・切削における加工技術・ノウハウと最新設備により
お客様のご要求スペックを実現致しますが、
コストダウンとともに超精密タングステン加工を実現したい場合に、
ぜひ押さえておいて頂きたい設計的・技術的なポイントをご紹介いたします。
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01 加工内容による加工機の得意不得意を理解する
一般的に部品加工業では作業者の作業性を考慮して、同じメーカーの型式で加工機を揃えます。しかし、同じメーカーの加工機であっても、種類によって得意不得意が存在します。このような背景から、当社では加工内容に沿った加工機を選定出来るように、あらゆるメーカーの異なる型式の加工機を取り揃えております。
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02 材質に合わせた研削条件の最適化
タングステンは粘り気の強い材質であるため、研削加工においては目詰まりが起こりやすいです。当社では送り速度・切り込み量の材質ごとのノウハウを所有しているため、目詰まりを起こすことなく、良好な面粗さに仕上げることとともに、コストダウンを実現することが可能です。