技術提案事例
Q. 穴加工において、テーパが発生してしまっているのですが対策法はありますか?
A. 孔の底面に逃げを追加することで、テーパの発生を防止することが出来ます。
穴加工において、内面研削を行う際に、穴の底面付近にテーパが発生する場合があります。
穴の底面付近の径が小さくなるテーパは、砥石のサイズや高硬度材料の加工、穴の深さなどの条件によって発生します。
そのため、精密ピンや精密シャフトなどの部品で寸法が外れてしまえば、部品同士が嵌め合わず、品質不良の原因になります。
この品質不良を解消するためには、追加工が必要になるため、工数が増加してしまいます。
穴加工において、底面に砥石が通り抜けられる逃げを設けることで、テーパの発生を防ぐことが出来ます。
その結果、砥石が奥まで通り抜けられるので、底面の削り残しがなく、精度の高い面粗さに仕上げることが出来ます。
テーパは砥石が小さくなればなるほど発生しやすく、装置部品で使用される焼き入れ鋼や超硬などの高硬度材でも発生しやすいです。
そのため、底面の精度が保証出来ない場合には、逃げを追加するといった設計変更は有効的です。
コストダウンに関する技術提案事例
- 01. 型彫放電加工においてコストダウンを図る工夫はありますか?
- 01. 型彫放電加工において、電極形状が複雑になってしまいリードタイムが増加してしまいます。
- 01. 穴加工において、テーパが発生してしまっているのですが対策法はありますか?
- 01. 精密機械加工部品の製作において、位置決め穴の放電加工の工数がボトルネックになのですが対策法はありますか?
- 01. 穴加工において、現在小径工具を使用していますが、加工工数が掛かってしまっています。
- 01. 高硬度材を用いた金型製作において、加工工数を抑える方法はありませんか?
- 01. 精密穴加工において、複数の工具を用いているため加工時間が長くなってしまいます。
- 01. 高精密な精度が要求される加工の納期を短縮する方法はありますか?
- 01. 精密深穴加工で加工時間を短縮する方法はありますか?
- 01. 超硬ロー付けのコストダウン方法はありますか?