精密加工技術コラム
2024年12月04日
転写ピンとは
転写ピンとは
転写ピンとは、ピンの形状を樹脂や接着剤に転写するために用いられる部品です。プラスチック成形や金型の製造工程において、成形品に特定の模様や形状を付与する目的で利用されます。
転写ピンは、その用途に応じて様々な形状・材質で製作されますが、近年では超硬合金の転写ピンが注目を集めています。超硬合金は、高い硬度と耐摩耗性を備えた材料であり、転写ピンに求められる耐久性や精度を満たす上で最適な材料と言えるでしょう。
転写ピンの用途例
転写ピンは、様々な分野で幅広く利用されています。例えば、自動車部品ではエンジン部品、内装部品、外装部品などに、電子機器ではスマートフォン、パソコン、家電製品などに、医療機器では手術器具やインプラントなどに、そして日用品では文房具、玩具、雑貨など、実に多くの製品に転写ピンが活用されています。
超硬合金製の転写ピンのメリット
超硬合金製の転写ピンは、従来の材質に比べて多くのメリットを有しています。
優れた耐摩耗性
超硬合金は非常に硬い材料であるため、摩耗に強く、長期間にわたって安定した性能を発揮します。これにより、転写ピンの交換頻度を低減し、メンテナンスコストを削減することができます。
高い強度
超硬合金は高い強度を有しており、成形時の圧力や衝撃に耐えることができます。そのため、転写ピンの破損や変形のリスクを低減し、安定した品質の成形品を製造することができます。
高精度な加工
超硬合金は、変形を最小限に抑えた、微細な加工が可能な材料です。そのため、転写ピンの形状を精密に加工することができ、成形品に高精度な模様や形状を転写することができます。
繰り返し使用可能
超硬合金製の転写ピンは、耐久性に優れているため、繰り返し使用することができます。そのため、ランニングコストを抑え、環境負荷を低減することができます。
当社の転写ピンの特徴
当社では、長年培ってきた超硬合金加工技術を駆使し、高品質な転写ピンを製造しています。お客様のニーズに合わせて、様々な形状・サイズの転写ピンを製作することが可能です。
①自社内設備で完結
当社では、転写ピンの設計から製造、検査までを自社内で行っています。そのため、高品質な転写ピンを短納期で提供することが可能です。また、お客様のご要望に柔軟に対応することができます。
②お客様の仕様に合わせて特注品も製作可能
標準品以外にも、お客様の図面や仕様に基づいた特注品の製作も承っております。特殊な形状やサイズの転写ピンが必要な場合でも、お気軽にご相談ください。
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