切削・研削・放電加工技術で、ミクロン台の超精密加工品を1ケから

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株式会社キンコー
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2023年01月15日

プロファイル研削加工とは?

プロファイル研削加工とは?

プロファイル研削とは、製品図に部品を20倍に拡大投影し、そのシルエットに沿って研削していく加工です。部品と製品図を重ね合わせて、型に沿って手動や機械を用いて素材の外形を砥石でなぞるように加工で、 ミクロンレベルで非常に細かく研削することが可能です。プロファイル研削加工のメリットは大きく3つあります。

①少ない取り代に対応可能

投影機で拡大された加工物を確認しながら加工できるため、取り代の少ないワークの研磨でもミスなく確実に作業することができます。摩耗した砥石のR形状に合わせて加工が出来る

②ミクロン単位の加工精度

寸法精度や面粗さをはじめとした、ほとんどの幾何公差にほぼゼロ狙いの精度で加工することができます。

③複雑形状の加工に対応可能

微細かつ直線、曲線(R)、テーパー、溝などが不規則なつながりをしている形状でも精密に加工することができます。

超精密加工を実現する当社のプロファイル研削加工

1.円筒装置を搭載したプロファイル研削盤

このプロファイル研削盤を使用することで、丸物を高精度に加工可能です。また、角物に対しての設備や砥石の選定・加工に対する知識も保有しているため、丸物と角物両方の加工に対応することができます。

2.ピン形状の加工ノウハウ

先端が細長い加工形状の場合、研削盤がブレて折れやすくなります。当社ではこの折れを防ぐためのノウハウを蓄積していますので、ピン形状の加工物にも対応可能です。

3.横型のプロファイル研削盤

縦型のプロファイル研削加工は、ワークが磁石やデバイスに取り付けにくいというデメリットがあります。そこで、この横型のプロファイル研削盤を用いることで、セット時間が早くなり、加工時間を短縮することができます。また、金型修正もしやすくなるため、コストを下げることも可能になります。

超精密加工を支える当社のプロファイル研削盤

当社は更なる超精密加工を実現するために、この度最新の設備を導入しました。
それは、アマダ製のデジタルプロファイル研削盤 DPG150です。
DPG-150は業界初の4Kデジタルプロジェクターを搭載したデジタルプロファイル研削盤です。
微細な形状もクリアに表示され、自動計測・補正加工機能により全自動な作業環境を作り出し、
高精度加工と高生産性を実現します。
スマートフォンのような操作感覚で、拡大・縮小や移動も簡単に操作可能ですので、
誰でも同一の指定公差内加工が可能です。

DPG150

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プロファイル研削加工を精密に行うための技術提案

精密なプロファイル研削加工を施すために必要となる技術を、3つご提案させていただきます。

❶最終仕上げ部分のみプロファイル研削を使用する

加工可能部分は平面研削盤で加工をして最終的に重要な加工部分はプロファイル研削を使用することでトータルの加工時間短縮につなげ、コストダウンを実現することが可能です。

❷砥石の成形を削減する

研削加工は通常、使用する砥石の成形にもコストがかかります。ただ、プロファイル研削加工は加工線が描かれたチャート紙を倣うことにより、同じ砥石で加工することが出来ます。砥石が摩耗した場合には、砥石のコーナー部が投影機に映るために交換が不要となります。

❸研削工程と検査工程を機上で行う

通常は研削工程を終了後にワークを取り外し検査工程に入りますが、取り残し等の発生による再セット後の加工が発生する場合があります。しかしながら、プロファイル研削加工ではチャート紙に描かれた加工形状に合わせて加工するため、測定不要な精密加工を実現することが可能です。

超精密加工のことなら当社にお任せください

超精密加工を実現するためには、ただ精度よく加工が出来る設備を保有しているだけでは成しえません。当社のように各加工方法に対する知見とそれを活かした技術提案力が非常に重要であり、これと設備・環境が両立することにより超精密加工は実現することが出来ます。お客様の過剰品質の設計防止や精度向上のためのVA/VE提案をあらゆる角度から対応することができる当社だからこそ、最適な精度設計をお客様に提案することができます。ぜひお困りの案件がございましたら、当社にご相談ください。

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